イチジョ
私は大学で時間をつぶさないといけないときは図書館に行く。
サークルが始まるまで、友達とごはんに行く時間まで、授業の間の空きコマ...
提出物に迫られていないときは、図書館を適当にぶらぶらして背表紙を眺め、気になるものを2,3冊机にもっていってつまみ読みする。
めちゃくちゃ楽しい。飽きたら寝る。
たいていの本は、2,30ページ読めばいいほうで、その前に飽きてしまうけれど、最近私の中で流行っている本がある。
呪いっていう言葉のインパクトと、新しそうだからなんとなく手に取った本だったけど、もう超面白い
はあ、確かに、そういわれてみればそうだなあ,,,それって自分が悪いわけじゃなかったんだ,,,
もうとにかく、自分が今までおかしいとも、なんの疑問にも思っていなかったことを「おかしい!!!」とこの本は言ってくれる。そんなことがわっさわっさ出てきて、目から鱗がボロボロ落ちた。
それで今、読んでいたところが、めちゃくちゃ共感できたので引用したいと思います。
日本人は女性は若ければ若いほどいいという風潮があるが、フランスではその真逆で、みんな、"年をとるほど美しい"という。
本当にフランスではそのような「若さ至上主義」はないのだろうか。…フランス人男性の友人に聞いてみたところ、彼は日本の「若さ信仰」について不満があるそうで、「日本のアンチエイジング熱は以上!」...「日本は変!」と熱弁をふるってくれたのだった。
また、『フランス人は年をとるほど美しい』(15年、大和書房)のくだり。著書はフランス人の女性。
〈女はボルドーワインと同じ。時間を経て美味しくなる。〉...フランスで生まれ育ち、「年齢なんて関係ない」という価値観の中で生きてきた彼女は、日本に来た当初の戸惑いを正直に綴る。
〈パーティーに行けば「おいくつですか?」と聞かれ、新聞や雑誌の取材記事には年齢を掲載され、日本ではどこに行っても年齢、年齢、年齢……。/いったいなんなの?〉そうして彼女は、〈フランスでは正しく年を重ねた女性が美しいとされ、モテるのです〉と書く。
そ、そうなんだ…!!
若い人=可愛いって世界共通の法則なんだと思ってた。
いやもうここからはただの愚痴なんですけど、大学入って、数々カルチャーショックを受けてその中の一つが「イチジョ」。漢字で書くと「一女」。つまり大学一年生の女子のことです。なんかまじめに解説してるのがおかしくなってきた。わろた。
わたしが「イチジョ」を初めて聞いたのは、高三の卒業式直後に部活が同じだった大学一年生の先輩とご飯食べに行ったとき。
「私たちもう二女だねぇ...。いちじょはちやほやされるらしいよ~、らしい。された記憶あんまないけど」
あーまあどうせ私もそんなのとは無縁だろうなあって思ってた。
でもところがどっこい、サークルの新歓に行っても、「いちじょちゃん達は、1000円でいいよ~、それ以外の人たちは2000円で!」
震えた。
なにその期間限定が前提になってる感じ。怖すぎる。いや四年間半額にしろやって言いたいんじゃなくて、なんていうんだろう。無条件に待遇されることに対する不安?もちろんうれしい。だってその1000円あればレディースデイに映画見に行けるもん。待ってレディースデイはあるのに、メンズデイってないな?いや今回言いたいのはそういうことではなくて、いやジェンダーとかそういうことなんだけど、ややこしいな!
とにかく、今思えばそういう人間の価値みたいなものが、性別と、年齢ですでに決められてしまっていることに怖さに近い疑問を持った。(笑)まじでなんでこんなこと真面目に話してるんだろう、まあいいや。人間の価値といったら大げさでも、多く払う人と少なく払う人がいることがそもそもの間違いでは????????
しかもそれをお金っていう最もわかりやすい尺度であっけらかんと大っぴらに言っていることにショックだった。
この前サークルの飲み会で二次会に行った時も、帰ろうとしたら、まだ残って飲むっていう男子たち(先輩も含む)が、「いいよいいよタダで~!」でも二杯飲んだしせめて500円おいてこうとしたら「まじでいいって(笑)おごられときな~いちじょでしょ~?」
出た。出たよまた
いちじょでしょ?って聞くたびにため息が出る。先が思いやられる。
だって期間限定だもの。四年間半額にしてくれなんて言わない。そうじゃなくて、だったらずっと全額払わせてくれ,,,。上げて落とすって一番辛くない?一年目にたっぷり甘やかして新しい子が入ってきたら今度はそっちを甘やかしてもう知らんぷり????
え?辛すぎない?????????
極めつけは、仲良くしてもらってると思ってた男の先輩の言葉
同じ学部で、過去問もらったり、その先輩に誘われて何人かで旅行にいったりもした。
「まあ今年だけだから。来年になったら雑になるからごめんねw」
ごめんねwwww
え、くっず。一瞬で幻滅した。食べてたビビンバが口からボロって落ちた。落ちてないけど、そんな感覚。ついでに涙も。落ちてないけど。
もう嫌い。
純粋に仲良くなれたと思ってうれしかった私の気持ち返してwwww
裏切られたといったら大袈裟かもしれないけれど、私はとても傷付きました!!!!(やけくそ)
だって、まるで「いちじょ」であることにしか価値がないというような言い方!いやまあそうなのかもしれないけどさあ、にしてももうちょっとなんかあるでしょ...。
いや、確かに、女子は年上が好きだから、それと同じように男子は年下が好きなのかもしれない。うちの親だって、父が母より6歳年上だし、比較的珍しいから「姉さん女房」という言葉があるんだろう。
先輩フィルターは確実にあります。でも、あからさまに態度を変えたりなんかしない。
私が子どもなのか…大人になれってことなのか??とこじらせて、もうなんかよくわかんなくなって、とにかくその先輩の好意もすべて信じられなくなったからサークルやめた。(ガチ)
やめた理由はそれだけじゃないけれど、これが背中を押したというのは事実で、この前授業の休み時間に先輩とあって話した時に、もう行かないかもしれないって言ったら「え~渋いわ~、今度こういう企画あるから来てよ。予定入れちゃだめだよ」って言われたけどもうどういうつもりで言ってんの???ってなってしまった。あぁもうほんとにただの愚痴だなぁあ~ぁ。
何が言いたいってこれがすべてなんですけど、とにかくこういう文化いやだなあ、大学生って怖いよ~~~~~でもこれが社会の縮図なのか.....?受け入れていくしかねえ...
高校の同級生(東大行った)に「一女」って言ったら通じなかった。羨ましい~~って思っていたところでこの文章に出会ったわけです。
フランスで旦那さん見つけて子供産もうかな??????
ただ、一つ勘違いしちゃいけないのは、ただ年をとればいいんじゃなくて、「正しく」年をとったことに価値があるわけで、そういう女性は美しい、といっているということ。
まあこうやって聞くと当たり前でしょ、日本でもそれがないわけじゃないじゃん?とは思うけれど、年齢をハンデとして抱える人のほうが多いわけで。多分。
だからフランス人が「日本は異常!」って言ってくれたことがうれしかったです。笑
ついでになにそれ素敵~~~~~!!!!!って思ったので引用しておきます。
出産奨励手当から子育て手当までさまざまな手当が充実し...育児手当は子供が20歳になるまで出る。母親は法律で3年間の育休が取れる上、職場に復帰したら同じポジションに戻れると定められている。...政府の援助はあらゆるケースが想定され、「ヨーロッパで一番手厚い」と言われている。
そうしてカップルは、子供がいても二人の時間を大切にし、子供を預けてデートに出かける。週末の朝には、男性がパン屋にクロワッサンを買いに行き、(その間、女性は寝て待っている)、ベットの上でブランチをするのが〈パリスタイル〉・・・・・・。
まじか....おしゃれすぎる....恐るべしフランス........。
羨ましい!!!!私もやりたい!!ダブルベッドの上でちょっと罪悪感抱えながら食事とってみたいぃぃいい~~~!!
ただただおしゃれだなあと思って引用しただけなんですけど(笑)
とにかく、この本面白いよみなさん!!!!ジェンダーとは!!っていう話でした。
もうすぐ5限が終わる〜〜間に合った〜!