日日是気付

答えがないって分かっててもなぜか考えちゃうこと

今年の夏は

 

 

 

 

去年の夏は、大学生になって初めての夏で、見るものすべてが新しくてもうひたすら楽しかった!!!!!!っていう思い出。人生で一番輝いてた。

 

それなのに今年の夏は。

 

それなのに今年の夏は、まず夏休み入ってすぐに一週間の夏合宿。読んで字のごとく山奥にこもりっきりでした。一番近くのコンビニまでは歩いて30分。どうしてもアイスが食べたくて炎天下の日差しの中歩いたサークル員もいたらしい。

毎日毎日、ご飯と睡眠以外は練習。睡眠と言っても毎日なんやかんや1時くらいまで練習して、そっからお風呂入ってたから、五時間も寝れないし、もう三日目あたりからボロボロ。そのうえ私は合宿係で、常に気を張っていたので、もう心身ともに疲れ果てました。しんどすぎて初日の夜「帰りたいよ~」って友達に電話した。

 

疲れるし仕事は多いし同じ部屋の2女とは話し合わないし、かといって楽器は下手で、合奏も苦痛だし、とにかくなんも楽しさが見出せなかった合宿で、ああもうなんでこのサークル入ったんだっけな~~なんて考える始末。

 

一週間も一緒にいたこの人たちと、この夏は月の半分も一緒にいなきゃいけないのかよ...と、頭を抱えた。

 

今年の夏は、こんなはずじゃなかった。

 

去年みたいに、バイトと遊びで予定をきっつきつに詰めて、8万稼いで、旅行に五回くらい行きたかった。免許合宿に行って免許取って、自分で運転するのはまだ無理だとしてもドライブに行きたかったし、花火大会にも行きたかった。

 

だけど、できなかった。

 

私のサークルは、九月に大会を控えている。その大会に参加するのは個人の自由なんですけど、私たちの代は今年の冬で引退だし、この大会がサークルの集大成なんだろうと思って出ることに決めた。なのに、ふたを開けてみれば、うちの学年は半分しか出ないじゃん。なんだこれ。練習が大会モードにシフトして、大会に出ないひとはオフになった。いつも喋る人が練習に来ない。練習後のご飯も人少ないし、楽しくない。なにこれ、全然楽しくない。なんのために練習に行くのかモチベーションが見出せずに、遅刻していくようになった。明らかに悪いのは自分だけど、腑に落ちないでモヤモヤしていた。グループのトークに「寝坊しました、すみません」って送りながら、すみませんなんて思ってなかった。だって楽しくないんだもん...って泣きそうだった。我がままでしかないってことはわかってるし、誰かを責めることもできないし、ひたすら憂鬱な気持ちを抱えたまま、夏休みを迎えた。大会に出ない人たちがオフになる前の日、みんなでご飯を食べに行った帰りの電車で少し泣いた。

 

想像以上に練習が多かった。

 

免許合宿も友達と申し込んでたけど、合宿と被って泣く泣くキャンセルした。夏に免許取ってれば秋の学祭期間や冬休みにできることの幅が広がるかなあなんて考えてたのに。

 

バイトも全然入れられない。週4,5でサークルがあるもんだから、一日遊びで三日バイトだとしても何日かは練習に行けないことになる。サー長に「お前練習来いや」と言われたときは、後ろめたさと、焦りと、自分の中の信念みたいなものが衝突して、何も言えなかった。大会に出るといったのは私だけど、でも大学二年生の夏、そんな練習漬けで、まるで部活で、しかも楽しくないし、つまらないし特に楽しくないひとたちと一緒にいることで、せっかくの貴重な時間を潰してしまっている感覚がすごくストレスだった。時間が過ぎてくことに焦ってた。もうこの時間は戻ってこないのに、こんな過ごし方をしていてよかったのか私???でもいまさらどうしようもなくて、しばらくカレンダーを見る度にため息をついていた。

 

はぁ~、私の夏休み、終わった......。大学二年生の夏休みなのに。来年は就活なのに、遊べる最後の大学生の夏がこれ。

 

病んだ

 

同じく大会に出るメンバーで、サークルで一番仲がいいカナちゃんに、バイトと遊びとサークルが両立できないって相談したら、「合宿来てたし、大丈夫だよ。サー長もそんな本気では怒ってないよ。大学二年の夏だよ?私だって帰省したいし、他のサークルの行事犠牲にしなきゃいけないしなんだかなって思ってる。」

なんかみんな同じなんだなあと思った。そのあとは半分幹部に対する愚痴みたいになってしまった。少し後になって幹部も幹部で、そういう諸々の両立に関するサークルのみんなのそれぞれの考え方や、練習に対する熱量の差をどう折り合いをつけるか悩んでることを知った。

 

しばらくそうやってうじうじしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまでが、書いてあった下書き

 

こんにちは!!!

 

今日久しぶりに書こうと開いたら下書きが残っていて、自分の中ではもうホットな話題でもないしなんだかなあと思ったんですけど、勿体ないので載せました。

 

 

あれを書いたのはかなちゃんが泣いた日。

 

その日は朝から講師の方が来ていたのですが、かなちゃんはいませんでした。

かなちゃんは遅刻魔だから、みんな「あーまた寝坊だ〜」くらいにしか思ってなくて、昼休みにみんなで電話をかけまくった。半分おふざけで、出たら「お前寝坊してんじゃねえよ〜はやくこいよ〜」って言ってやるつもりだった。

でも全然出ないし、トークには着信履歴が増えてくだけ。そのうちに午後の練習が始まってしまった。

 

しばらくして、かなちゃんが来て、みんなやっと来た〜って笑った。

そのまま練習は進み、しばらくした頃。いつも無表情なかなちゃんの顔がいつにも増して死んでいて(失礼)、合奏の隊形だったからひとりひとりが離れた位置にいたのだけど、おーくん(サー長)とそれに気づいて笑った。だけど、直後、かなちゃんの近くにいたおーくんがかなちゃんの顔を覗き込むと、急にかなちゃんの顔が歪んで、遠目でも泣いたのがわかった。

急に泣き始めたからめちゃめちゃびびって動揺した。

その時練習していた曲が担当ではなかったおーくんがそのままかなちゃんの手を引っ張って、みんなの前をすんませーんって通って部屋の外に行った。

一方私は合奏中で、楽器を持ったまま身動きが取れずにいたのだけど、その時講師は打楽器を見ていたし、しばらく管楽器は暇そうだったうえにどうもこうも心臓がバクバクでじっとしていられなくなったので、2人の後を咄嗟に追いかけて部屋を出た。

部屋を出ると、かなちゃんの隣におーくんが座って、おーくんがかなちゃんの手を握ってた。

「どしたの」って言ってもおーくんが「分からん」って言うだけだし、かなちゃんは静かに泣いていて口を開きそうにないし、困ったのだけど、思いつくことを質問した。「講師の人来て緊張した?」「電話いっぱい来てて怖かった?」何個か質問しても首振るだけで、おーくんと2人で、えーじゃあなんだよ…と困った。その間もずっとかなちゃんの手をさするおーくん。完全にパパ。

そしたら突然かなちゃんが口を開いて、

「つかれたぁ…」って、ボロボロ泣きだした。

その見た目が駄々っ子すぎて、2人で吹き出した。笑いながら、私たちももらい泣くっていう謎の構図になった。

連日の練習が重なって、疲れが出てくる時期だったんだと思う。かなちゃんは、同じパートの先輩が自分だけだったし、帰省できなかったストレスとか、まあいろいろのし掛かってた。

その愚痴を聞いてたから、そんな駄々っ子みたいに泣くところを見て、一緒に泣いてしまった。私もそれまでのモヤモヤとか鬱憤とかが込み上げてきて「疲れたよな〜」って泣いた。

 

「今日何時に起きたの?」

「9時」

「起きてたんだ〜」

起きたけど、練習行きたくねえな〜って思って、お母さんに会いたくなって、東京駅の新幹線の切符売り場まで行ったらしい。2人で爆笑した。

「8000円もした…2000円だったら帰ってた」

 

 

なんというか、あんなほっこりした感覚を味わったのは生まれて初めてで、あ〜こんな深い付き合いが出来るなんて思ってなかったなあ、やって良かったなあ、、と、初めて思った。

自分がそこにいる感覚っていうのをひしひしと感じて、すごく心地よかった。

 

そっからはメンバーが日に日に愛しくなってって、めっちゃくちゃ楽しかったです!!!

 

っていうお話でした。

最初は嫌で嫌で仕方なかった夏休みだったけど、去年の楽しさともまた一味違う、こんな夏休みもいいなあということが書きたかったのだと思う。

 

 

 

それから3週間が経ちました。

 

大会が終わったあとはいろんなとこに行き、またさらに思い出もできたので、そのことは次の記事に書きたいと思いまっす。