日日是気付

答えがないって分かっててもなぜか考えちゃうこと

彼氏が就活をはじめました。

 

茶店で泣いてる女、見たことありますか?ちなみに私はないです。「花束みたいな恋をした」で有村架純菅田将暉がファミレスで泣くところは見たことがあります。映画のワンシーンの話です。

もうこれは一生のネタなんで書き留めておきますね。


本題に入る前に、少し長い前置き。


最近、彼氏が就活を始めたんですよ。
同い年なんですけど、彼氏は理系で私は文系だから、彼氏は院進し、私は東京に就職し、一年早く社会人になりました。

 


事の始まりは1か月くらい前で、彼氏に「公務員受けようと思う」と言われた私は、「あ〜地元に就職するんだ」と思った。めっちゃショックを受けた。(勝手に)今までの会話の節節からなんとなく就職を地元でしたいと思ってる感じが伝わってきてたからね❕(気のせいだったけど)
彼氏がもし地元で就職したら、遠すぎてとても一緒には暮らせないし、もー別れるしかないな〜と思って泣いた。

だから私は思い切って、(以下LINEのやりとり)「地元で就職したいなら、試験の日程的に被らないところいっぱい受けた方がいいよ」って言った。泣きながらLINEした。
「俺が地元で就職したらどうするんだ?」
って返ってきて、「そしたらばいばいする」って返した(笑)。このときの私は至って真剣でなんなら泣いています。


その後のやりとりで、彼氏が東京で就職しようとしてることを知ってひと安心したものの、私の中のモヤモヤは晴れず。


そして迎えた今日です。やっと本題です。

茶店に行ったんですよ。
お喋りしてるうちに、就活の話になって

「私が東京にいるから、東京に就職するの?」
って聞いたら、「そうだよ」って言われた。
その瞬間、私号泣してしまった。
なんで泣いてるのか自分でもわからなくて、でも一番わからないのは彼氏で(そりゃそう)、「なんで泣いてんの!?」ってめっちゃ聞いてくるけど、なにしろ自分でもわからないから全然説明ができない。むしろこっちだって聞きたい。「わかんない〜〜」って泣いてたワケ(ガチヤバ)


あとから思ったんですけど、私たぶん、怖くて泣いたんですよね。

これから先の人生、地元で過ごすか東京で過ごすかが決まる就職というイベントで、その決断の理由に自分がなるということがすごい怖かった。
人の運命を自分が背負うことの重責を感じた。


その時も、まとまらない思考回路で必死に伝えていたわけだけど、「自分が俺を東京に縛りつけてしまうんじゃないかって思ってるってこと?」って言われて、頷いた。


「彼女なんだからさ、東京に就職して欲しいならそう言えばいいじゃん。なんで言わないの?(言うほど俺のこと好きじゃないの?みたいな)」


そうなんだけどさぁ。
そんなこと言えるわけなくね?
私がいるから東京に就職して!ってもちろん言いたい。だけどもし言って、彼氏が東京に就職したとして、その先ずっと一生にいる保証なんてないし、そうなった時、残るのは東京に就職したという事実だけ。

そんな無責任なこと私には言えねーーーー


だからと言って、彼氏のことが好きじゃない訳じゃない。めーちゃくちゃ好きです

 

っていうようなことをずっと伝えてるのに、「地元と天秤にかけて、負けちゃうくらい軽い関係性なの?」

って言われて、そういうことじゃないんだよ〜え〜んって私はまたポロポロ。

まあもうなんというか、根本的に考え方が違うんだなと思った。
私は地元で就職した方がいいんじゃないかという前提で話してるけど、彼氏はそういうわけじゃないみたいだし、だとしたらなんか私惑わせるようなことをして悪いな、と思い始めた。

というかそもそも、なんで彼氏の就活で私が泣いてんの?これじゃまるで私が巻き込まれてるというより、私が彼氏を巻き込んでいて草。


でも私が伝えたかったのは、地元は絶対に変わらないけど、恋人は絶対じゃないよ、ということだった。


どんなに好きな人に振られた時だって、1年も経てば、立ち直った。もうこんなに好きな人にはもう2度と出会えないってあのときは思ったけど、今こうして出会えてるわけだし。
恋人なんて所詮他人なんですよ。結婚は別ですけど。


だから私は、もし、1ミリでも地元に就職したいって気持ちがあるなら、それを優先した方がいいって思った。(当たり前じゃね?)

 

でも彼氏は「なんで東京に就職してって言ってくれないの?」って言うから、
あぁきっと、“恋人”に対する考え方も、違うんだろうなぁって思ったら、私今ずっとひとりで空回りして、勝手に悩んで、(ついでに彼氏を巻き込んで)たんだなぁって思って、

それに気がついた時に、涙は引っこみました。

 

 

彼氏はきっと、好きなのにどうして別れなきゃいけないの?って思っている。
別れられるくらいの好きなら、それほど好きじゃないときっと思ってる。

 

まあ、彼氏のそういうところが好きでもあります。

 

 

人生で初めて喫茶店で泣いた話、おわり。